ザクロは更年期障害に効果が無い?

2020年02月28日
心配している女性

女性の果物ともいわれるザクロは、赤く透明な種子がたくさんある果物でこの種子の外種皮が食べられる部分になっています。プチプチとした食感が特徴で、甘酸っぱい味がするため好んで食べる人も多いです。この果実は大変栄養が豊富で、ビタミンB1やB2、ビタミンCやナイアシン、カリウムやグルタミン酸、アスパラギン酸などが含まれています。このほかアントシアニンやタンニン、エラグ酸といったポリフェノールやクエン酸も含まれているので、大変栄養素が多く含まれている果実と言えます。

ザクロに含まれているポリフェノールやビタミンCは、強い抗酸化作用があり、活性酵素を取り除くことができるので老化を予防することができます。そしてエラグ酸は糖尿病のきっかけとなるレジスチンの分泌を抑制する作用があり、糖尿病の予防にもなるのです。このほかナイアシンには血液中の悪玉コレステロールを減少させる効果が、カリウムには余分なナトリウムを排出し、血圧の上昇を抑えむくみを改善する働きがあり、体にとって良い作用をするのがわかっています。

一時期ザクロには植物性エストロゲンの成分が含まれているとされていました。そのため主に1998年から2000年にかけてザクロがブームとなったのですが、信憑性は低く、国民生活センターが疑問に思い、信憑性があるのかどうかの調査を開始しました。国民生活センターが日本で販売されているザクロとザクロが含まれた食品を対象に調査した結果が2000年に発表されたのですが、その結果によると対象になった国内のザクロ食品からは植物性のエストロゲンは検出されなかったのです。

つまりザクロにはビタミンやミネラル、ポリフェノールなど栄養が豊富にふくまれているものの、大豆イソフラボンのようにエストロゲンと似た作用をする物質は検出されなかった、ということになります。つまり直接的に更年期障害の緩和には関与しない、ということです。更年期障害には直接的に効果がないため、ザクロを食べても改善しないということがわかっています。

とはいえ、更年期において必要な栄養素はとても多く含まれています。更年期においては肌が老化をし始めたり、膣内も萎縮してくることからビタミンやミネラルの摂取がとても大切になりますし、エラグ酸の作用によってメラニン色素の働きを抑制するのでたるみやシミなども防止し、さらにアルツハイマーのリスクも低下することができます。

体にとっては良い影響をもたらす果実であることは確かであるので、一般的な果物と同じ感覚で食べると良いでしょう。

更年期障害は、ほてりやのぼせ、発汗や冷えといったことの他に、皮膚や粘膜が乾燥したり、湿疹やドライアイになったりすることもあります。こういったことを軽減するにはビタミンやミネラルの補給が大切になるので、一つの食材からではなく、いろいろな食材からまんべんなく栄養を摂るようにしましょう。やはりサプリメントからよりも天然の果物や野菜からのほうが体にとって負担になりません。