イソフラボンで更年期の症状改善

2020年02月08日
笑顔の男性

更年期障害である耳鳴りやほてり、動悸の改善をするのに効果があるとされているものにフィトエストロゲンがあります。フィトエストロゲンというのは、外因性のエストロゲンのことを指しており、食べ物や植物に含まれていることが多いです。フィトエストロゲンの代表的なものには、大豆や大豆製品に含まれているイソフラボンの種類であるダイゼインやゲニステイン、ギリシテインが有名で、このほかに、ゴマのリグナンの種類であるラリシレシノールやセコイソラリシレシノールなどがあります。

大豆イソフラボンは、更年期障害に良い効果をもたらすことは有名で、グリシテイン、ダイゼイン、ゲニステインの3つに大別されるのですが、このうちダイゼインが腸内細菌によって代謝されエクオールへと変化します。エクオールは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするので、効果も更年期障害の改善や骨粗しょう症の予防、脂質代謝の改善、皮膚老化の予防などがあげられ、つらい耳鳴りや動悸、ほてりを改善へと導きます。エクオールは2人に1人しか作れないものであり、エクオールを作ることができる腸内細菌を持っていない人が多いのです。食事が欧米化に偏っている場合は特に作ることができません。エクオールを作れない人の場合、更年期障害が強く出てしまうこともあるので、定期的に摂取したいものでもあるのです。

同じように大豆イソフラボンであるゲニステインは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用がとても強いです。そのため生活習慣病の予防にも役立つほか、ゲニステインもまたエストロゲンと似た働きをするため更年期障害の緩和や骨粗しょう症の予防、美肌効果などを得ることができます。

研究結果によると更年期の日本の女性が、大豆イソフラボンを1日40mgを4週間摂取したところ、ほてりが緩和されたという結果がでました。さらに大豆イソフラボンを1日40mgを6か月間摂取した場合は、血中の脂質や内臓脂肪の改善が見られました。このような結果などから、更年期障害を緩和するには、大豆イソフラボンが適しているということが分かったのです。

大豆イソフラボンはホルモンバランスを整えるため、エストロゲンが過剰に分泌されることが原因で起こる乳がんの発症率も低くなるのですが、1日の摂取量が決まっており、食品安全委員会では、1日の総摂取量が70mgから75mg、そのうちトクホのものからは30mgの範囲におさまることが望ましいとされています。1日70mgというのは意外と結構な量であり、日本人の場合、平均20mg程度しか摂取していない状況にあります。食品で換算すると納豆1パック65mg、豆腐110gで55mgなどとなっていますので、サプリメントと併用すると過剰摂取となるので注意してください。

大豆イソフラボンの力を借りて更年期障害を改善していくには、継続して摂取することが望ましいです。日ごろの積み重ねが大切になるので、ぜひ意識して摂取してみましょう。